THE VISITOR 訪問者 松本 亨著 三笠書房(絶版)

  

THE VISITOR 訪問者 松本 亨著 三笠書房(絶版)

新宿の紀伊国屋書店で、もうずいぶんと前に偶然見つけ購入したものです。当時は、3,900円でした。

カセットテープ1巻(60分)、テキスト1冊(146ページ)がセットになっているカセットブック教材です。

1975年に発行され、私が持っているものは1984年版のものです。内容はそのままのようです。ただ、オークションに出してしまって今は手元にはありません。

シマケンジという日本人の青年がアメリカへ渡り、自分の母の友人宅を訪れるところから始まります。そして、そこに住んでいる娘さんと恋に落ちていくという話です。

作家顔負けの展開は、さすがに松本亨先生です。一般に見る英会話教材とは一線を画します。英会話書というよりは、読み物といってもいいのではないかと思います。

全24章からなっていますが、英会話書としては、かなり深い会話を聞くことができます。こういうレベルの英会話書って今では、もうないのではないでしょうか。松本亨先生の最高傑作だと思います。

録音は、松本亨先生、John Stroman、Susan Gordon、馬場敏子さんの4人。一人二役をしている箇所は、鼻をつまんだような声で吹き込みをしています。

松本亨先生の声は、低く、太く、声量のある声です。John Stroman氏の声は、少し鼻にかかったような声。Susan Gordonさんの声は、クリアで透き通ったとても聞きやすい声です。馬場敏子さんの発音は、ほんの少し日本語っぽいところがあります。当時は、上智大学に在学中の生徒さんだったようです。

化粧函をよくみますと、「協力=東京松本英語専門学校」とあります。この学校は、元は「松本亨英語専門学校」といいました。今は、どちらもありませんが、「フィニックス英語学院」として、再スタートしましたが、そこも今はないようです。

Chapter 1だけ聞いちゃいましょう!

途中、少々テープが伸びてしまっている箇所があります。

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コメント

  1. 福原 進 より:

    バーバラの声の担当は往年の名子役、スーザン・ゴードンさんです。当時26歳。女優引退後、スーザンさんは大学で日本文学を専攻、卒業後は電通に勤務しました。松本享先生はスーザンさんのことを知らないはずがありません。元女優を伏せたのは本人の希望でしょう。
    参考URL:https://variety.com/2011/film/news/susan-gordon-dies-at-62-1118047500/

  2. りゅうじん より:

    コメントありがとうございます。

    スーザン・ゴードンさんお亡くなりになっていたのですね。
    こちらのサイトにご活躍されていた時期の映像があります。

    https://www.imdb.com/name/nm0330629/