科学的英会話独習法 吉野義人著 研究社 1955年初版(絶版)
カバーには、こう書いてあります。
A New Conversation Course in American English
科学的英会話独習法
(改訂新版)
吉野 義人著
初歩より六ヵ月で完成。英語は英語のリズムで学べ、日本語訳に拘泥するな、を基本方針とする独創的方法
カバーを取り、背表紙を見ると・・・『科學的英會話獨習法』と、古い漢字で書かれていて、なんとも重厚感があります。
学習体験記(少しですが・・・)
<学習者体験記 ①>
1959年には研修で1年間アメリカのアルゴンヌ国立研究所に行き、シカゴの郊外に住んだよ。(中略)英語はあまり苦労しなかった。物理をやるには英語で本が読めないといけないから、勉強していたしね。研究社の「科学的英会話独習法」という本があった。本に出てくる会話を間髪入れずに話せるようにしろ、と書いてあったんで友達と練習したんだ。それで話せるようになった。その後、ワシントンで何度も英語で講演したけど、いつもその本の方式でやったんだ。 (ウェブ上から拝借したもの。商社マンかな?)
<学習者体験記 ②>
結婚して一年が過ぎた頃、実用英語検定試験(英検)がスタートしました。丁度その頃、家事の手順ものみこみ、自分の時間ができていた私は、その試験の一級を受けることに決めました。一年間英会話学校に通った成果も試してみたかったのです。
高校時代の英作文の教科書を暗記し、古びた英語問題集を繰り返し解き、久しぶりの試験勉強の緊張は楽しいものでした。二次試験の英会話に備えては『科学的英会話独習法』(研究社)を、家事をしながらテープレコーダーを回して、一冊全部暗記しました。(中略)
そんなわけで、希望通り合格したのですが、勉強の場はいろんな所にあるものだとつくづく思いました。
(「小さな幸福の宝石箱」 熊井明子著 大和出版より)
上記の商社マンさんが書いているように、スピーチの練習部分は大変すばらしい内容になっています。
本は、どんどんなくなっていくもの・・・。気になる本があったら、買っておかないと、もう明日にはないかもしれません。
私も事あるごに見返す素晴らしい教材です。初めの発音の基礎の章を読んでいてわかるのですが、この著者は、かなり発音が上手な方だったのだろうなと思います。テキストに音声がないのがとても残念ですが、良い教材であることは間違いなし!私の英語教材バイブルです。
中古でちょっと高いですが、あるようです。