#009 音読で発音がうまくなるわけではない
音読は、英語力のつく練習法です。
多くの英語の先生方が推奨しています。
また、音読によって力をつけるための教材も、とても多いですね。
短文、少しまとまった文、会話分、スピーチ等を題材に、
とにかく音読をしましょう!と
どの教材でもススメています。
でも、それらの教材でひとつ欠けていると思うのは、
「音読をするには、まず発音を身につけてからにしてください」 という注意書き。
発音力が身についていないのに音読を始めると、
とんでもないことになっちゃいます。
カッコイイ発音は、
口を動かし、発声することによって身につくのではなく、
耳で聞くことによって身につくのです。
何度も聞くから、発音できるようになるのです。
発音が身についていないのに
次の文章を音読すると、どうなるでしょうか?
Pick up your pencil and write your name.
こんなふうに読んでしまうのではないでしょうか?
「ピック アップ ヨア ペンソー アン ライト ヨア ネイム」
その場の状況によっては、きっと通じると思います。
でもカッコイイ発音ではありませんね。
さきほど、聞くことによって発音は身につくと申し上げました。
この「ピック アップ ヨア・・・」の発音で
音読を続けていくとどうなるでしょう?
こうなります。
これを繰り返していると、
見事にカッコ悪い発音ができあがります。
多くの英語学習者が、音読を始めることによって、
発音矯正の効かない
カッコ悪い発音になってしまっているのです。
では、どうすれば良いかというと、
カッコイイ発音を身につけたければ、
しばらくの間は、英語の音声を流しても、
じっと聞いているだけにすることです。
その時、文字を目で追ってみてください。
そうすると、だんだんと音と文字が一体化してきます。
日本語と英語の、音の違いがわかってきます。
自分が今まで発音していた音とは、
違うことがわかってくるはずです。
最低でも3ヶ月間は、
じっと我慢して聞くだけにしてみてください。
きっと大きな成果が期待できます。
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