英語の発音マスター法

今回は、教材の紹介ではなくて私が短期間で英語発音の基礎をマスターした方法について書いてみたいと思います。

一回で全部は書ききれないので、さわりの部分だけ。ただ、とても重要な部分をご紹介します。

まず、英語の発音(イギリス英語でもアメリカ英語でもどちらでもよい)をマスターしようとすると、多くの方々はすぐに「アー」とか「ウー」とかいって発音を始めてしまいます。しかし、大事なのは、まず『聞くこと』なんですね。

これをスルーして、英語の発音練習に取りかかると、だいたいカッコワルイ英語の発音ができあがります。カッコワルイ発音というのは、日本語の音で代用してしまうということ。

とにかく初めはジッと我慢して英語の音に耳を澄ませることです。まったく新しい音を学ぶつもりで、今あなたの頭の中(?)に入っている日本語の音に新しい英語の音を追加していく作業が必要です。

これをしないと、必ずといっていいほど日本語の音で代用する発音になってしまい、カッコワルイ発音になってしまうのです。ただ、発音にはそれほど重要性を感じていないという方もいらっしゃると思いますので、そういう方はドンドン日本語の音で代用しても良いと思います。話す前後の脈絡がしっかりしていれば、通じないということはないでしょうから。

どんな素材(音声教材)を使えばいいか?

ネイティブが録音された音声であれば、どんなものでもかまいません。わざわざCD教材なんかを買わなくても、ネット上から音声を探すことも可能です。

ひとつ大事なことは、あなた自身が「あっ、いいいなこの人の発音!」という音声を選んで発音学習をすることです。ネイティブであっても、棒読みの人もいますし、声に響きのない、パンチのない発音をする人もいます。自分が真似してみたい、お手本にしたいと思える素材を選ぶことが大事です。

私が使った音声は・・・

私が最初に使った音声は、「英語の朗読」です。とてもゆっくりとした女性の発音ですが、私はとてもこの方の発音が気に入りました。女性といっても声の響きも良く、低めでハッキリとした発音をするナレーターでした。

この朗読を何百回と聞きました。しっかりと耳をそばだてて聞いたこともありますが、ほとんどは聞き流しのような感じです。だから、何回も聞けたんですね。

英語の朗読を教材として使うのは、とても良いと今でも思っています。ただ、市販されている教材のナレーターでこの人の発音はいいな、真似してみたいなと思える人はほとんどいませんでした。たまにはいましたが、少なかったように思います。

私が学習に使用した朗読は近くに住んでいたアメリカ人の奥様が、物語をタイピングしてくれ、音声もダビングして持ってきてくれたものでしたので、出所はわかりません。何十年も経ってから聞いてみて気に入ったものです。

最初の出だしの部分だけをご紹介しますね。やり方は、まずとにかく聞くことですよね。そうして何度も聞いていくうちに面白いことが起こりますよ。それは、散歩なんかをしているとしましょう。そうすると、自分で勝手に今まで聞き続けていた英語の音を真似て、自然と口から出てくるようになります。

こうなったら準備完了です。今度は、文字と音を見比べる作業に入ります。音を聞きながら、文字を目で追うのです。そうすると、

「この単語はこういうふうに発音するんだな」
「あれ、この単語とこの単語はつながってこんな音で発音するんだ」

ということが見えてきます。あとは、何度も同じ音声と教材で真似をしまくるだけです。意味なんか全く無視して構いません。新しい音の勉強であって、英語の勉強ではないからです。

では、早速やってみてください。私が使用したものです。

Mother Duck clucked and sat down on her nest. The summer sun was shining, and the air was rich with the smells of growing things.
It was a time to be happy. But Mother Duck was not happy. Her eggs were taking such a long time to hatch. And one of them was so much larger than the others.

聞ければ、発音はマスターできる

英語の発音は、あなたの耳がものを言います。発音というと、どうしても口から音を出す練習ばかりに目が向けられがちですが、それは間違いです。口の形がどうのこうのというのも大切かもしれませんが、しっかりと聞くことができれば、口の形も自然とそのようになります。そして誰でもマスターできるものなのです。

とにかく、より多く聞くことを目標にがんばってみてください。

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