口が覚える基礎英文法 14.使役の表現

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使役動詞

「~させる、~される、~してもらう」のような表現は日常でよく使われるが、この意味の動詞を使役動詞といいます。以下に示すものは、その代表的な例です。


let の用法

(1)Let’s + (動詞の原形)

「~しよう」の意味を表します。Let’s は Let us の短縮形ですが、常に Let’s の形で用います。

Let’s go. — All right. (さあ行こう — いいよ)

Let’s sing, shall we? (歌を歌おうよ)

Shall we eat lucn now? — Yes, let’s. (もうお昼にしようか — そうしよう)

Shall we wait here? — No, let’s not. (ここで待とうか — いや、やめておこうよ)

◎Let us と発音されるときは、「私たちに~させてください」の意味になり、書くときも Let us と短縮しません。


(2)let + (人)+(動詞の原形)

「(望み通り)~に・・・させる」といった許容を示します。強制は示さないことに注意してください。

Let me go. (放してよ)

Let me have it. (私にください)

I let him have the money. (彼にそのお金をやった)

We let him go. (彼を行かせた)


make の用法

make + (人)+(動詞の原形)

「(無理に)~に・・・させる」といった強制を表します。

You always make me laugh. (君はいつも私を笑わせる)

Wht makes you think so? (どうしてそう思うんですか)

He made me go with him against my will.

(僕がイヤだというのに、無理に一緒につれていった)

We made him drink. (無理に彼にお酒を飲ませた)


have の用法

(1)have +(人)+ (動詞の原形)

「~に・・・してもらう」の意味を表します。普通の用法で、強い強制力は含んでいません。

I will have you go. (君に行ってもらおう)

I had my secretary type the letter. (秘書にその手紙をタイプさせた)

She had her brother help with her homework. (彼女は兄に宿題を手伝ってもらった)


(2)have + (物)+(過去分詞)

「~を・・・してもらう」の意味を表します。

I will have my car fixed in the garage. (修理工場で車を修理してもらおう)

Carol had a dress made.(キャロルはドレスを作ってもらった)

I had my hair cut.(髪を切ってもらった)

「~を・・・される」の意味を表すこともあります。

I had my purse stolen.(ハンドバッグを盗まれました)


get の用法

(1) get +(人)+ to + (動詞の原形)

「~に(なんとかして)・・・してもらう」の意味を表します。

I’ll get him to speak. (なんとか彼に話をしてもらうよ)

I got my father to correct my writing. (書いたものを父に直してもらった)

She got her brother to help her with the dishes. (彼女は弟に皿洗いを手伝ってもらった)

◎会話では、上記の have に代わって get が用いられることが多いです。


(2)get + (物)+(過去分詞)

「~を・・・してもらう」の意味を表します。

I got my hair cut. (髪を切ってもらった)

I will get y broken chair fixed. (壊れた椅子を直してもらおう)

「~を・・・される」の意味を表すこともあります。

She got her purse stolen. (彼女はハンドバッグを盗まれた)

◎会話では、上記の have に代わって get が用いられることが多いです。


ここまでは「パートⅠ」として文法の説明を示してきましたが、これがわかっただけでは使い物にはなりません。

実践練習が必要です。ここからが本当の意味での文法学習ということになります。スポーツと一緒で何度も基本的な練習がどうしても必要になってきます。英語は私たちにとって外国語です。普段は日本語に囲まれて生きています。意識的な努力が必要なのです。どうか、繰り返してみてください。少しずつではありますが、口をついて英語が出てくるようになってきます。

今までのように、日本語の単語や表現を英語に当てはめようとする頭の働きではなく、スパッと英文がでてくるように必ずなります。頑張ってください。

パートⅡ 文法口頭特訓

(14.使役の表現)

問題文の日本語の後にポーズが入ります。その間に英語をあなたの口から出してみてください。始めは出てこないでしょう。今までこうした練習はしてこなかったのですから当たり前です。ですから、何度もアタックしてみてください。英語が自分の口から出てくる数が増えてきます。モデル解答の後ももう一度口に出して言ってみることが大切です。

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