口が覚える基礎英文法 11.可算名詞と不可算名詞

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可算名詞と不可算名詞

one book, two books のように、1つ2つと数えることのできる名詞可算名詞といい、milk, advice のように直接数えることのできない名詞不可算名詞といいます。


複数形の語尾 -(e)s のつけ方

3人称単数現在の -(e)s と全く同じ規則ですが<2.現在 を参照>、まとめておくと次のようになります。

(1)多くの名詞は -s だけをつけます。

caps, pets, books —— [s]

pens, hads, songs —— [z]

◎無声音([p], [t], [k] など)で終わる名詞の場合は無声音 [s] となり、有声音([n], [d], [g] など)で終わる名詞の場合は有声音 [z] となります。


(2)語尾が s, x, ch, sh で終わるものには -es をつけます。

boxes, buses, benches, dishes —— [iz]

◎語尾が o で終わる名詞は、potetoes, radios のように2通りあるので辞書等で確認してください。

(3)語尾が「子音 + y」で終わるものは、y を i に変えてから -es をつけます。

(body → ) bodies, (family → ) families —— [iz]


不可算名詞の数量の表し方

不可算名詞の数量は、a cup of ~, two cups of ~ のようにして表します。

a pund of butter (1ポンドのバター)

a glass of milk (コップ1杯のミルク)

a bottle of wine (ボトル1本のワイン)

a spoonful of sugar (さし1杯分の砂糖)

a slice of ham (1切れのハム)

a loaf of bread (1かたまりのパン)

a piece of advice (1つの忠告)

◎固有名詞が普通名詞として用いられることがあります。There are three Davis in my class. (クラスにデイヴィッドが3人います)His wife was a Yajima. (彼の妻は矢島家の人だった)The Tanakas went on a picnic. (田中さんの家の人たちはピクニックに行きました)


「多い」を表す表現

(1)可算名詞 —— many

There are many lakes in this district. (この地方には湖が多い)

Many people were at the party. (大勢の人がパーティに出席していた)


(2)不可算名詞 —— much

Is there much water in the vase? (花びんには水がたくさんありますか)

Does he have much work to do?
(彼にはしなければならない仕事がたくさんあるのですか)


(3)a lot of や lots of は、可算、不可算のいずれにも用いる

He has a lot (lots) of friends. (彼には友達が大勢いる)

We spent a lot (lots) of money on the plan. (その計画には多額のお金を使った)


「少ない」を表す表現

(1)可算名詞 — (a) few

a few は「少しある」、few は「少ししかない、ほとんどない」の意味で用います。

He has a few friends in Tokyo. (彼は東京に友達が数人いる)

He has few friends in Tokyo. (彼は東京に友達がほとんどいない)

◎ only a few (books) は「ほんのわずかの」、quite a few は「たいへん多くの」の意味になります。


(2)不可算名詞 — (a) little

a little は「少しある」、little は「少ししかない、ほとんどない」の意味で用います。

There is a little hope. (少しは望みがある)

There is little hope. (望はほとんどない)


「ない」を表す表現

可算・不可算の区別なく no を用います。

He has no friends in Tokyo. (彼は東京には友達が1人もいない)

There is no water in the glass. (コップには水が全然入っていない)

◎可算名詞の場合は、no の後に単数がくる場合と、複数がくる場合がありますが、一般に複数であることが普通のものは複数、そうでないものは単数と考えてください。


「いくらか」を表す表現

可算・不可算を問わず、some か any を用います。原則として some は肯定、any は疑問に用いられます。

Here are some magazines. (ここに雑誌があります)

I’d like some coffee. (コーヒーが欲しいです)

Do you want any milk? (ミルクがいりますか)

◎否定形とともに用いて I don’t want any milk. というと意味が強くなり、「ミルクなんか欲しくない」となります。普通は I don’t want milk. (ミルクはいりません)

◎人にものを勧めるときには、形は疑問形でも疑問の意味はないので、some を用います。Would you like some tea? (お茶はいかがですか)


ここまでは「パートⅠ」として文法の説明を示してきましたが、これがわかっただけでは使い物にはなりません。

実践練習が必要です。ここからが本当の意味での文法学習ということになります。スポーツと一緒で何度も基本的な練習がどうしても必要になってきます。英語は私たちにとって外国語です。普段は日本語に囲まれて生きています。意識的な努力が必要なのです。どうか、繰り返してみてください。少しずつではありますが、口をついて英語が出てくるようになってきます。

今までのように、日本語の単語や表現を英語に当てはめようとする頭の働きではなく、スパッと英文がでてくるように必ずなります。頑張ってください。

パートⅡ 文法口頭特訓

(可算名詞と不可算名詞)

問題文の日本語の後にポーズが入ります。その間に英語をあなたの口から出してみてください。始めは出てこないでしょう。今までこうした練習はしてこなかったのですから当たり前です。ですから、何度もアタックしてみてください。英語が自分の口から出てくる数が増えてきます。モデル解答の後ももう一度口に出して言ってみることが大切です。

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