パートⅠ 文法の説明
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現在時制の用法
現在時制には、以下の3種類の用法があります。
(1)現在の動作・状態を示す
これは最も普通の用法です。
I live in Yokohama. (私は横浜に住んでいます)
He has a large family. (彼の家族は多い)
She is a secretary. (彼女は秘書です)
Here comes the bus. (ほら、バスが来ますよ)
※主語が代名詞のときは、Here he comes. (ほら、彼が来るよ)のように語順が変わります。
(2)現在の習慣的な動作を示す
日本語でも同じように使いますが、案外気がついていないことが多いです。習慣を示すevery day, usually, often などの副詞と一緒に使われることが多い。
I go to work by bus. (私はバスで会社へ行きます)
Our club holds a meeting every Wednesday. (私たちのクラブは毎週水曜日に集まります)
She usually gets up at seven. (彼女は普段7時に起きます)
He watches TV after supper. (彼は夕食後テレビを見ます)
※上の文は、「いつも」とか「たいてい」とかという習慣を示しています。「(習慣的に)テレビを見る」のではなく、「(現在)テレビを見ている」のであれば、もちろん現在進行形を使います。
He is watching TV. (今テレビを見ています)
(3)一般的な真理と考えられるものを示す
絶対に正しい真理だけでなく、「こういうものだ」と一般的に言う場合にも用いられます。
The sun rises in the east. (太陽は東から昇る)
Honesty is the best policy. (正直は最良の策である)
The Japanese are a hardworking people. (日本人は勤勉な国民です)
Be動詞の現在形
人称 | 単数 | 複数 |
1人称 | (I) am | (We) are |
2人称 | (You) are | (You) are |
3人称 | (He, She, It) is | (They) are |
◎会話では、よっぽど意味を強調するとき以外は、以下のように短縮形を用います。
I’m, We’re, You’re, He’s, She’s, It’s
Be動詞の否定形
I am | a high school student. | ||
I am | not | a high school student. | (私は高校生ではありません) |
He is | Tom. | ||
He is | not | Tom. | (彼はトムではありません) |
◎会話の中では短縮形が使われますが、I am not… は常に I’m not…となります。
◎He is not… の短縮形は、He isn’t… か He’s not… となります。前者が普通の否定形で、後者は否定の意味が強くなります。
Be動詞の疑問形
He is Tom. | ||
→ | Is he Tom? | (彼はトムですか?) |
→ | Isn’t he Tom? | (彼はトムではないのですか?) |
◎Is he Tom? でも Isn’t he Tom? でも答えが「トム」ならば Yes, he is. であり、「トムでなければ」 No, he isn’t. です。特に否定疑問文に対する答えは間違えやすいです。
◎Yes, he is. は、he is と「is」を強く発音します。この場合はhe’sと短縮して発音はしません。
Be動詞の付加疑問
「~ですね」「~ではありませんね」と念を押す場合には、付加疑問を用います。付加疑問文の作り方は、主語と動詞の位置を入れ替えて疑問文の形にします。その際前の動詞が肯定のときは否定的に、否定のときは肯定形にします。
She’s beautifu, isn’t she? (彼女は美しいですね)
She isn’t beautiful, is she? (彼女は美しくありませんよね)
Ken and Taro are brothers, aren’t they? (健と太郎は兄弟ですよね)
Bob and Fred aren’t brothers, are they? (ボブとフレッドは兄弟ではありませんよね)
◎付加疑問は必ず文尾を下げて発音します。最初の例文で、もしこれを文尾を上げて発音すると Isn’t she beautiful? (彼女は美しくありませんか)と普通の疑問文になります。
さあ、ここまでは「パートⅠ」として文法の説明を示してきましたが、これがわかっただけでは使い物にはなりません。
実践練習が必要です。ここからが本当の意味での文法学習ということになります。スポーツと一緒で何度も基本的な練習がどうしても必要になってきます。英語は私たちにとって外国語です。普段は日本語に囲まれて生きています。意識的な努力が必要なのです。どうか、繰り返してみてください。少しずつではありますが、口をついて英語が出てくるようになってきます。
今までのように、日本語の単語や表現を英語に当てはめようとする頭の働きではなく、スパッと英文がでてくるように必ずなります。頑張ってください。
パートⅡ 文法口頭特訓(現在1)
問題文の日本語の後にポーズが入ります。その間に英語をあなたの口から出してみてください。始めは出てこないでしょう。今までこうした練習はしてこなかったのですから当たり前です。ですから、何度もアタックしてみてください。英語が自分の口から出てくる数が増えてきます。モデル解答の後ももう一度口に出して言ってみることが大切です。
※問題文の日本語と解答の英文は今後アップしていきます。