Contents
不定詞
(1) I want to buy the book. (その本を買いたい)
(2) I ran to catch the last bus. (最終バスに間に合うように走った)
(3) I have something to tell you. (話したいことがあるんですが)
上の例のように、「to + 動詞の原形」の形を不定詞といい、非常に多く用いられます。その用法は大きく3つに分けられます。(1)は名詞用法、(2)は副詞用法、(3)は形容詞用法といいます。これらが不定詞の基本的用法です。
不定詞の名詞用法
名詞と同じ機能をもった用法で、「~すること」という意味になります。
I want to see the movie. (その映画を見たい)
Do you like to stay home? (家にいたいの?)
What do you want to buy? (何を買いたいの?)
I hope to see Mr. Wilson. (ウィルソン氏にお会いしたいと思っています)
His hope is to go to college. (彼の希望は大学へ行くことです)
Why do you need to learn English? (どうして英語を勉強する必要があるのですか)
I want you to play the guitar. (ギターを弾いてもらいたいんだが)
—— you がなく、I want to play the guitar. となると、「ぼくはギターを弾きたい」となり、まったく意味が変わってしまいます。両方ともよく使われるので、よく慣れる必要があります。
◎ want は、「~したい、~してもらいたい」で直接的な表現。丁寧に言いたいときには would like to を用います。
I would like (you) to play the guitar. (ギターを弾きたいのですが —— ギターを弾いていただきたいのですが)
◎ 不定詞は、言葉の重複を避けるために、to の次の動詞を省略することがあります。
You may go if you want to. (行きたければ行ってもいいよ)
不定詞の副詞用法
副詞と同じ機能を持った用法で、「~するために、~だから」という意味になります。
Nancy came to see you. (ナンシーが会いに来ましたよ)
I went to the bookstore to buy the book. (その本を買いに本屋へ行った)
We hurried to catch the train. (列車に間に合うように急いだ)
You should take a taxi to get there.(そこへ行くにはタクシーに乗ったほうがいいですよ)
She took the job to know more about Japan. (彼女は日本のことをもっと知るためにその仕事についた)
He’s saving money to buy a car. (彼は車を買うためにお金を貯めている)
I’m glad to see you. (お会いできてうれしいです)
I’m sorry to hear that.(それはお気の毒です)
He was surprised to see Mary in Detroit.(彼はデトロイトでメアリーに会って驚いた)
不定詞の形容詞用法
形容詞と同じ機能をもった用法で、次のように用いられます。
I have nothing to do. (なにもすることがない)
Would you like to something to eat? (何か召し上げるものはいかがですか)
I need a book to read on the plane. (飛行機の中で読む本がいる)
There is no time to lose. (もう時間がない)
I don’t have much money to spend. (使えるお金はあまりない)
He seems to be a nice man. (彼はいい人らしい)
—— to be を省略して、He seems a nice man. ともいいます。
—— too ~ to
「あまり~なので・・・できない、・・・するには~すぎる」という意味で用いられる。不定詞の3用法でいえば、副詞用法に相当します。
I’m too full to eat. (おなかがいっぱいで食べられない)
The baby is too young to swim.(その赤ん坊は泳ぐには小さすぎる)
The book was too difficult to read. (その本は難しすぎて読めなかった)
She was too busy to write her parents. (彼女は忙しくて両親に手紙も書けなかった)
He was too proud to receive the money. (彼は誇りが高いためにその金は受け取れなかった)
ここまでは「パートⅠ」として文法の説明を示してきましたが、これがわかっただけでは使い物にはなりません。
実践練習が必要です。ここからが本当の意味での文法学習ということになります。スポーツと一緒で何度も基本的な練習がどうしても必要になってきます。英語は私たちにとって外国語です。普段は日本語に囲まれて生きています。意識的な努力が必要なのです。どうか、繰り返してみてください。少しずつではありますが、口をついて英語が出てくるようになってきます。
今までのように、日本語の単語や表現を英語に当てはめようとする頭の働きではなく、スパッと英文がでてくるように必ずなります。頑張ってください。
パートⅡ 文法口頭特訓
(17.不定詞 <1>)
問題文の日本語の後にポーズが入ります。その間に英語をあなたの口から出してみてください。始めは出てこないでしょう。今までこうした練習はしてこなかったのですから当たり前です。ですから、何度もアタックしてみてください。英語が自分の口から出てくる数が増えてきます。モデル解答の後ももう一度口に出して言ってみることが大切です。