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注意すべき前置詞
(1) on, above, over
どれも「~の上に」の意味があるが、on は「表面に接触している」ことを表し、above は 「上方にある」ことを示し、over は「真上にあって、おおうようになっている」ことを表します。
a picture on the wall (壁にかかっている絵)
a fly on the ceiling (天井にとまっているハエ)
There is a picture on the wall above the desk. (机の上の壁に絵がかかっている)
A lamp is hanging over the table. (机の上に電燈がぶらさがっている)
Spread the clothe over the table. (食卓にテーブルクロスをかけなさい)
(2)below, under
どちらも「~の下に」のいみであるが、below は above の反対で「下方にある」ことを表し、under は over の反対で「真下にあって、おおわれたようになっている」ことを表します。
The desk is below the picture. (机はえの下<=下方>にある)
The desk is under the lamp.(机は電燈の下<=真下>にある)
(3)between, among
どちらも「~の間に」の意味があるが、between は「2者の間に」を表し、among は「3者以上の間に」を表すのが普通です。
The desk is between the door and the window. (机はドアと窓の間にある)
I saw a small house among the trees. (木の間に小さな家が見えた)
(4)by, beside
どちらも「~のそばに」の意味がですが、by は一般的な場合に用いられ、beside は「横に、隣り合って」といった感じを強調したいときに用いられます。
He is standing by the window.(彼は窓のそばに立っている)
The TV is beside the window. (テレビは窓の横にある)
— bisides は副詞で、「さらに」の意味なので間違えないこと。
(5) over, beyond
over は「~をおおって」を表し、beyond は「~の向こう側に」を表します。
They built a bridge over the river. (川に橋をかけた)
Our school is beyond the river. (学校は川の向こうにある)
(6) with, by
どちらも「~で」の意味ですが、with は「道具」を表し、by は「手段」を表します。
She cut me a slice of bread with the knife. ( 彼女はナイフで私にパンを一切れ切ってくれた)
Ted goes to school by bicycle. (テッドは自転車で通学している)
(7) across, through
across は「横切って(向こう側へ)」を表し、through は「通り抜けて(向こう側へ)」を表します。
He ran across the street. (彼は走って道路を横切って向こう側へ渡った)
His office is across the street from the station. (彼の事務所は道路をへだてて駅の向かい側にある)
The train went through a tunnel. (列車はトンネルを通りぬけた)
I saw her through the window. (窓越しに彼女を見かけた)
(8) till, by
till は「~まで(引き続いて)」を表し、by は「~までには(終了)」を表します。
Please wait till five o’clock. (5時までお待ちください)
He’ll be back by five o’clock. (彼は5時までには戻ってきます)
(9) in, within
in は「~までには(期間の終了時)」を表し、within は「~以内に(期間内)」を表します。
I’ll be back in ten minutes. (10分たったらもどって来ます)
She’ll be back within ten minutes. (彼女は10分以内にもどって来ます)
「疑問詞 + ・・・前置詞?」の構文
Are you looking for | a taxi ? | |
→ What | are you looking for | ? |
(タクシーをさがしているんですか)
(なにをさがしているんですか)
最初の分の taxi が、次の文では疑問詞 What にかわったために、前置詞 for が文末に残されている。会話ではこのような文が用いられることが多い。
What are you looking at? (なにを見ているの?)
Where are you from? (出身はどちらですか?)
Who are you talking about? (だれのことを言っているんだい?)
— Who は about の目的語なので、文法的には whom となるはずであるが、会話では文頭に来るときは Who となる。
ここまでは「パートⅠ」として文法の説明を示してきましたが、これがわかっただけでは使い物にはなりません。
実践練習が必要です。ここからが本当の意味での文法学習ということになります。スポーツと一緒で何度も基本的な練習がどうしても必要になってきます。英語は私たちにとって外国語です。普段は日本語に囲まれて生きています。意識的な努力が必要なのです。どうか、繰り返してみてください。少しずつではありますが、口をついて英語が出てくるようになってきます。
今までのように、日本語の単語や表現を英語に当てはめようとする頭の働きではなく、スパッと英文がでてくるように必ずなります。頑張ってください。
パートⅡ 文法口頭特訓
(16.前置詞 <2>)
問題文の日本語の後にポーズが入ります。その間に英語をあなたの口から出してみてください。始めは出てこないでしょう。今までこうした練習はしてこなかったのですから当たり前です。ですから、何度もアタックしてみてください。英語が自分の口から出てくる数が増えてきます。モデル解答の後ももう一度口に出して言ってみることが大切です。