口が覚える基礎英文法 09.助動詞(1)

口が覚える基礎英文法 9.助動詞(1)

Contents

can の用法

(1)「~できる」

I can swim. (ぼくは泳げる)

Can you swim? (きみ泳げるか)

He cannot swim. (彼は泳げない)

—— 会話では can’t と短縮されることが多い。cannot は can not とつづることもあります。


(2)「~してもいい」 (=may)

Can I go home now? (もう帰ってもいいですか)

You can go home now. (もう帰ってもいいよ)

◎ can は may よりもくだけた言い方です。


(3)「~だろうか、~かしら」

この意味は、疑問文の時に限られ、強い疑いの気持ちを表します。

Can it be true? (それは本当だろうか)

What can it be? (それは一体なにかしら)


(4)「~のはずがない」

この意味は、否定文の時に限られます。

It cannot be true. (それが本当のはずはない)

He cannot have said so. (彼がそう言ったはずがない)

—— 「cannot have + 過去分詞」は、「~したはずがない」と過去のことを言う時に用います。


(5)「~ということがあり得る」

この意味は、肯定文の時に限られます。

It can be dangerous. (それは場合によっては危険だ)


may の用法

(1)「~してもいい」

may は can よりも形式ばった言い方になります。

May I go home now? —— Yes, you may. (帰ってもいいでしょうか — いいですよ)

—— No のときは No, you can’t. となります。may not や must not は禁止の意味が強すぎるためあまり使いません。

May I smoke? — Certainly. (タバコを吸ってもいいですか — どうぞどうぞ)

—— 社交的な場では、よほどのことでもなければ No の答えはしません。Yes のときは多少大げさに言うのが普通です。


(2)「~かもしれない」

Yoshio may come tomorrow.(良夫は明日来るかもしれない)

That may be true. (あれは本当かもしれない)

He may have said so. (彼はそう言ったかもしれない)

—— 「may have + 過去分詞」は、「~だったかもしれない」と過去のことを言う時に用います。


(3)「~することができる」(=can)

Anybody may see the differene.(誰だってその違いはわかります)


must の用法

(1)「~しなければならない」

You must keep your promise. (約束は守らなければならない)

Must I go at once? —- Yes, you must. (すぐ行かなければいけませんか — そうです)

—— No のときは No, you don’t have to. か No, you need not. が普通。

◎must not は禁止の意味が強すぎるので、あまり使われません。


(2)「~にちがいない」

この意味は、肯定文の時に限られます。

It must be true. (それは本当に違いない)

She must have written this. (彼女がこれを書いたに違いない)

◎「~のはずがない」と反対の意味は cannot で表します。

(3)「必ず~する、~せずにはいられない」

Man must die. (人間は必ず死ぬ)


have to の用法

(1)「~しなければならない」(=must)

I have to work today. (きょうは働かなければならない)

Do I have to work today? (きょうは働かなければなりませんか)

Bill has to work today. (ビルはきょう働かなければならない)

I had to work yesterday. (きのうは働かなければならなかった)

◎会話では、must より多く使用されるので、よく慣れる必要があります。パートⅡで何度も練習してください。

◎have only to と only がつくと、「~しさえすればいい」といういみになります。

You have only to pay for the plane ticket. (あなたは飛行機代を払いさえすればいいのです)


(2)「~しなくてもいい」 (= need not)

I don’t have to work today. (きょうは働かなくてもいいのです)


need の用法

「~しなくてもいい」

この意味は、否定文の時に限られます。

He need not work. = He doesn’t need to work. (彼は働く必要はない)

◎肯定文のときは、動詞としてしか用いられません。He needs a job. (彼には仕事が必要だ) He needs to work. (彼は働く必要がある)

◎need not は「~する必要がない」で、do not have to は「~する義務がない」の意味です。


be able to の用法

「~できる」( =can )

The baby is able to walk. (その赤ん坊は歩くことができる)

I will be able to come tomorrow. (明日はこられます)

◎will などの助動詞と使うときには、canは用いることができません。


ここまでは「パートⅠ」として文法の説明を示してきましたが、これがわかっただけでは使い物にはなりません。

実践練習が必要です。ここからが本当の意味での文法学習ということになります。スポーツと一緒で何度も基本的な練習がどうしても必要になってきます。英語は私たちにとって外国語です。普段は日本語に囲まれて生きています。意識的な努力が必要なのです。どうか、繰り返してみてください。少しずつではありますが、口をついて英語が出てくるようになってきます。

今までのように、日本語の単語や表現を英語に当てはめようとする頭の働きではなく、スパッと英文がでてくるように必ずなります。頑張ってください。

パートⅡ 文法口頭特訓(助動詞 1)

問題文の日本語の後にポーズが入ります。その間に英語をあなたの口から出してみてください。始めは出てこないでしょう。今までこうした練習はしてこなかったのですから当たり前です。ですから、何度もアタックしてみてください。英語が自分の口から出てくる数が増えてきます。モデル解答の後ももう一度口に出して言ってみることが大切です。

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