カントリーミュージックはアメリカ英語発音練習の宝庫
アメリカ英語をカッコよく発音したいなら、アメリカンカントリーミュージックは最良の発音練習素材になります。まさに発音練習の宝庫です。
まず、自分の好きなアーティストを見つけます。私が一度聞いてみて練習になりそうだな、と思ったものは全部ブログ形式で歌詞と音声(動画)を紹介していきますので色々と聞いてみてください。
ここで重要なのは、ただこのアーティストが好きというだけで選ぶのではなく、自分の声のトーンに近い人を選ぶと良いと思います。
何度か聞いた後、曲に合わせてなるべく発音を真似て一緒に歌ってみてください。何度やっても、うまくついていけないところがあるはずです。そこを集中的に練習します。もしくは、ここのところを上手に発音できるようになりたいな、という箇所を選んでもいいと思います。
英語の勉強ではないので、意味は知らなくても、わからなくても大丈夫です。日本語にはない「音」をなるべく正確に発音できるようにするための練習です。英語の勉強は、別に時間を設けてやってください。探せば、歌詞の和訳サイトもたくさんあります。
ですから、初めから最後まで歌える必要はなく、ある箇所(自分で発音しづらい文)をピンポイントで練習するのがコツです。そして、次の歌を選びます。これを繰り返してみてください。
アメリカ英語発音の特徴をつかむ
単語と単語がつながる「リエゾン」、音が脱落して聞こえなくなる「リダクション」、がアメリカ英語の特徴です。他にもありますが、特にこの二つをしっかりと学べばアメリカ英語の発音は抜群にカッコよくなります。
今後いくつかの素材をピックアップして発音のコツを解説してみたいと思います。学習者の皆様のお役に立てる内容にしていきますので、ぜひ挑戦してみてください。
あまり色々と手を出すのではなく、これだ!と思ったものを何度も練習して完璧に真似ができるようにすれば、他の歌も歌いやすくなりますし、発音も上達します。普段の会話や音読にも効果を発揮します。
日本語の「ら行音」を上手に使う
たとえば、”get it up”は、「ゲットイットアップ」ではなく、「ゲリラップ」のように発音します。
カタカナでアメリカ英語の発音を表記するのは無理があるので参考程度にしていただきたいのですが、とてもこの音に近い発音になることは間違いありませんし、「ゲットイットアップ」よりは全然良い発音になります。
もっと言うと、英語の “i” の音は「エ」に近い音で、さらに最後の “up” の <p> は、「プ」とは発音せず、唇をしっかりと閉じて息を止めるような感じになりますので
「ゲレラッ(プ)」となります。
こうして文章であまり説明をしてしまうと、かえって分かりづらいかもしれません。基本は「音を聞く」ことです。日本語の音との違いを分析する気持ちで同じ箇所を何度も聞いてみてください。そうするとなんとなく発音のコツがつかめるようになってきます。
まず練習素材を100~200曲集めてから、参考になる練習法をご紹介したいと思います。それまでは、音楽自体を楽しんでください。
歌を聴きながら、歌詞を目で追っかける
最初は、すぐに発音の真似をするのではなく、とにかく多くの「アメリカ英語の音」に触れることが大事です。最初から、発音の練習をしてしまうと変なクセ(日本語訛り)になってしまう人が多いようです。
まずは、音にしっかり耳を傾けてみてください。そして、たくさんの歌を聴きながら歌詞を目で追っていくと色々な発見があるはずです。こんな風に聞こえるという、なにかしらの音の法則のようなものがご自身で見つけられてくると、発音も加速的に上達してきます。
3ヶ月間くらいあれば、大人であれば発音の基礎はつくれると思っています。
声の出し方の違いを観察する
腹式呼吸だの、喉(のど)を開けるだのと説明するとかえって分かりづらくなります。ですから、この声の出し方についても実際に動画を見ながら私たち日本人とは違う声の「太さ」、「響き方」をよく観察し、どうやって声を出すのかを自分で実験してみるとよいと思います。同じ人間ですので必ず声も同じように出すことができます。